うつになる前の私の価値観や行動
うつになる前は頑張れば何でもできると思い込んでいました。
今思うといつもこれじゃダメだ、もっと頑張らないと、頑張らないとと自分の背中を押していた感覚です。
なぜそうだったのかわかりません。
完璧主義で、まじめで、人と関わるのが好き。そう思っていました。
人が好きなのは「ありがとう」と言ってもらえることが好きだから。誰かの役に立ちたいから。そうするとこころが暖かくなっていました。
そのため、選ぶ仕事は人と関わるものばかり。
『やりがいはある。でもやり取りを思い出したり、次回が不安になったりして仕事後はぐったり…夜も思い出したり不安で寝付けない。』
ずっとそんな感じでしたが悩むのは辛いのは自分だけではなく、皆そうだと漠然と思っていました。

発症して初めて向き合った「本音」
「本音」に気づいて変わったこと
ずっと人と関わることが得意だと思い込んでいました。(クレームない、人当たりが良い、聞き上手と言われる)
でも、それは過剰適応状態であったと気が付きました。
- 自分の感情は後回しで相手に合わせてばかりいたせいで、いつもニコニコ笑って聞いてしまう
- ちゃんと聞かないと失礼だと思い込んでいて、聞き流せない(聞きたくない人の悪口などでも)
- 人の話を聞いている時自分のネガティブな感情に気が付けない(怒りや悲しみなど)
- 後で思い返してもやもやする
- 言いたいことが出てこない(言えない)
得意だと思い込んでいたものがまさか自分を苦しめていた根源だったことに驚きましたし、ショックでした。
ただ、裏を返せば長所です。でもそれは他人にとって都合のいい人になりえないと気づきました。
もっと自分の感情を大切にしなくてはと気が付くことができました。
今思うこと・これからの自分との付き合い方
本音、本質に気が付けたものの、長年の癖を変えるのはとても難しいです…
これをどうするのかが私の今後の人生の課題です。
とにかく思うことは『大切な人を見極めること』かと思います。
私は誰にでも優しくとか合わせたりとかしていたので、大切な人を大切にできるように、感謝をしながら生きたいと思っています。

無理に人に合わせなくてもいいと知ってホッとした体験
上記のことを気が付けたのは信頼できる元上司や主人、親友に深く悩み相談をしたことがきっかけでした。
衝撃だったのがその3人は生きづらさとか、死にたいとかほぼ思ったことも考えたこともないという事でした。
私は皆当たり前にある感情かと思っていたので衝撃的でした。と同時にそうなりたいと思いました。
話を聞いていく中で、その3人に共通することは『自分の意見も相手の意見も尊重しつつ要望を言える事』でした。
私は相手の話を一生懸命聞いて要望に応えようとしますが、自分の感情や要望に気が付き相手も尊重しつつ伝えることが苦手であるとわかりました。
そのため今は家族を相手にその練習中です。合わせてばかりいたから疲れていたんだと40歳近くになってやっと気が付くことができました。それもうつになったお陰?です。(決して嬉しくはない気が付きからですが)
「頑張らなきゃ」「ちゃんとしてなきゃ」と思っていた理由
今の自分で考えると、『周りの人もみな辛い、苦しいと思っても頑張ってるんだから自分もちゃんと頑張らなくては』と思い込んでいたのかなと思いました。
ASDグレーゾーンが関係あるのでしょうか?人の気持ちを読み取るのが下手なのです。そのため思い込みは年々増していました。
例えば
- みんな働きながら子育て、家事もやってるんだから私もちゃんとやらなくちゃ
- 子育てもきちんとやらないと(親の責任なんだから)
- あの人はあんなにできる。私もそうならないと
などと、自分を追い込んでいました。
これは良くないですよね。冷静に考えれば頭ではわかるのですがこれからはどうなるのか…心配でもあり、こころの調子の良いときにはどれくらい変われたのか楽しみな自分もいたりします。
本当はゆっくりしたい、1人の時間が必要だった、という気づき
今までの話からもお分かりかと思いますが、私はずっと頑張りすぎていました。
『いもしない普通と比べて…』
そこで自分の素直な気持ちを自分なりに考えてみると「本当はゆっくりしたいし自分の時間が必要だったんだ。誰かのためではない自分自身のための時間が」ということに気が付きました。
そのため療養中の今はその一人の時間だったり、家族がいてもたまに一人になりたいのでその時は遠慮なくいって別の部屋へ行ったり自分の気持ちに気が付き要望を言えるように多少なってきました。
まだまだここからがスタートだと思っています。頑張りすぎないようにかんばります。
- 頑張れば何でもできると思い込み、自分を追い込んでいた
- 「人と関わることが得意」という思い込みの裏には、過剰適応があった
- 自分の感情や要望を後回しにしていたことが、心の疲れにつながっていた
- 誰にでも優しくするより、「大切な人を大切にする」ことが大事だと気づいた
- 「ちゃんとしなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」は、自分を苦しめる考えだった
- 本当はゆっくりしたい、一人になりたい気持ちが自分の本音だった
- 自分の気持ちに気づき、少しずつ表現する練習を始めている
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が誰かの気づきにつながると、とてもうれしく思います。