はじめに
うつ状態で病院を受診し、休職しました。
医師には「“ゆっくりしてくださいね”と言われたのですが、どうやって休めばいいのか分かりませんでした」
うつ病で休職した私にとって、“休む”ということ自体が分からず難しく感じました。
何もしない時間に罪悪感や焦りを感じてしまい、「本当にこれでいいのかな」と不安になる毎日…
この記事では、そんな私が「休むってこういうことかも」と少しずつ気づいていった過程を綴ります。
同じように「休み方がわからない」と悩むあなたに届きますように。

「“休む”ってどういうこと?」
休むってどういうことか考えたことはありますか?私はありませんでした。いざ休職となってもどう休めばよいのか分かりませんでした。
休職中なのに心が休まらないときの状態
ベッドで横になっていても、頭の中はぐるぐる
とにかく身体もこころも重く動けないためベッドで横になり休んでいましたが、今後の不安、今の自分の情けなさ、これからどうしようという焦り、家族への申し訳なさ、など頭の中がずっといっぱいで全然休めませんでした。
人から見たらただ寝て休んでいるように見えると思いますが、頭の中はフル回転です。止めようと思っても次々不安や焦り、罪悪感が湧いてきていました。
何もしない=悪いこと、という思い込み
何もできない自分…それが罪悪感をさらに強めました。
「働かざる者食うべからず」という言葉のように何もしていない自分は無価値どころか「お荷物」だと思ってしまっていました。
心が本当に休まるって、どういう状態?
今では本当に心を休めるのは「自分の現状を自分で認めてあげることだ」ということがわかりました。
何もできない時は何もできなくても大丈夫。そう思って休むことでこころのエネルギーがたまり増えていくのです。
ゲームで例えるならHPがわずかしか残っておらず無理してきたためHPを回復するのが大事なのです。

うまく休めなかった頃の私
そもそも休職依然に私は休むことが下手でした。生まれつきうまく休むのが下手だったのです。
「頑張らなきゃ」が口ぐせだった
なぜだかいつも頑張らなきゃとこころにムチを打っていました。
なぜそんなに自分を追い込んでいたのか分かりません。
「みんな頑張ってるのに、自分だけ…」という焦りと罪悪感
例えば友人やママ友、親戚、皆頑張って仕事、家事、育児とこなしているため私も同じように頑張らなくてはと思い込んでいました。
「同じように」なんてあるはずない呪縛に駆られていました。

“心の休み方”に気づくきっかけ
こころの休み方について、自分で考えているだけでは気が付けなかったことがあります。
信頼できる人に本音を話したら、「今は休むのが仕事」と言ってもらえた
主人や親友、母に「今は焦らない方がいいよ」「今は休む時だよ」「それは今やらなくてもいいんだよ」など相談するたびに言ってもらうことができて「そうなんだ」と立ち止まることが何度もできました。
相談する相手を間違えてしまうと逆に焦らされてしまうので追い詰めるようなことを言われた相手には相談をしないように気を付けると良いと思います。
例えば「いつまで休んでるの?」「元気そうだしもう働けるんじゃない?」
などもです。傷つく言葉からは逃げましょう。
私の経験では、今でこそ受け止めてくれっる母ですが、母もメンタルが落ちている時がありました。その時には全然受け止めてもらえず、話すと逆に辛くなってしまっていたのでその時には相談することをやめていました。
相手も人間なのでいろいろな時があります。なので、相談する相手は気持ちの安定している人に相談すると良いのだなということがわかりました。
小さなことを“許す”練習から始めた(たとえば、昼まで寝ててもOK)
いままでの私は「ああいなきゃ、こうしなきゃ」「あれしてないのはダメだ」とやらなくてはいけないことにこころが縛られていました。
そこで、「小さなことを許す」練習を始めました。
ああしなきゃと出てきても、動けない時に「今日は動けない日なんだな」と自分を許せるようにする練習です。
はじめはやはりデキない自分を責めていましたが、だんだんと「仕方ない」と思えるようになってきました。
仕方ないと思えるようになると、とても心が楽でビックリしています。この気づきはきっと今後の人生に大きな影響を与えてるれるだろうと思っています。
【まとめ】
ここまで休み方が分からなかった、私の実体験による休み方で試したことを紹介しました。
「ちゃんと休む」は、自分を大切にすること
「休む」って、ただ体を横にすることだけじゃなく、自分を許すこと。
心がざわざわしたままでは、本当の意味での休息にはなりません。
もし今、がんばって休もうとしているのに「なんだか休んだ気がしない」と感じているなら、
それはあなたの心が「ちょっと疲れてるよ」と教えてくれているサインかもしれません。
休むことは悪いことじゃなくて、「今の自分を大切にすること」。
焦らず、自分のペースで、心と体の声を聴きながら過ごしていけたらいいですね。
他人と比べず、自分の回復ペースを信じる
人がいれば人の数だけそれぞれの人生があります。
そもそも人によって「体力、能力」などが違うので人と比べる必要はないのです。
自分が自分なりにやれるやり方を求めることが自分のためにも、自分の大切な周りの人のためにも大切であると気が付くことができました。
「自分を大切にする」ことは、未来の誰かを助ける第一歩になるかもしれない。
終わりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、どこかで心が休まらないままがんばっている方に届きますように。
そして「ちゃんと休むこと」を、自分に少しでも許せるようになりますように。