今回はうつ病になって良かったことを共有したいと思います。
あなたはうつ病になって良かったことって思いつきますか?
私はうつ病歴約3年(推定は5年)でやっと思えることが出てきました。
無理していた自分に気が付けた
私は真面目とよくいわれます。
自分の役割はきちんと相手の想いに答えなければ。と生きていたなと気が付くことができたんです。
妻、母、嫁、社会人などなど、自分の気持ちよりも相手の気持ちばかり考えて行動していたことに気が付けました。
自分の首を自分でしめていたのです。
それでいつもいっぱいいっぱいで家でイライラしている事もよくありました。
このことに気が付けた今はイライラが驚くほど減りました。「人を頼っても良い。」これは私の中では衝撃的な事実でした。
周りのためにも人を頼ることは大切です。

家族への感謝
今までは自分でやらなくては、と迷惑をかけないようにしなくては、とそんなことばかりで家族に頼ることがなく、感謝しきれていなかったことに気が付きました。
今は頼るようになったら当たり前のように助けてくれるんです。
とても嬉しかった。頼っていいんだとわかったことが。
なぜひとりで抱えてイライラしていたのだろうと自己嫌悪にもなりましたが、今ではその葛藤も乗り越えて感謝の気持ちでいっぱいです。
辛い気持ちは否定しなくてよい
うつ病やその他精神疾患や、身体疾患で療養中の方へ。
もし今感謝や良い風に思えなくても大丈夫です。人は自分の感情と葛藤する生き物です。
私ももちろん常に思えているわけでもないです。
病気が分かった時に人の感情が経る段階について説明します。
※私は看護師で看護を学んできたためそちらの知識からの情報です。
受け入れるまでのプロセス
人は大きなショックがあった時には
- 衝撃
- 防衛的退行
- 承認
- 適応
という段階を経てその事実に適応できます。
衝撃
この段階では病気であることに対して強い衝撃を受けています。自分のイメージや自分の存在が脅かされ、現実(例えば病気の診断や障害の発生)を知り、「私の手には負えない」という感覚に襲われます。
感情面では、パニック状態、強い不安や無力感を感じるばあいもあります。気分の悪さや息苦しさなどの身体症状を伴うことも少なくありません。気持ちは混乱して、何が起きているのかはっきりとは理解できず、状況に対処するための計画を立てることができません。
防衛的退行
この段階では、病気に対して自らを守り、情緒的エネルギーをたくわえようとします。自分自身のことについては変化に抵抗し、「私は病気になんかなっていない」「これは一時的なものだ」といった考えを持ちます。現実逃避の傾向が強く、否認・抑圧・願望思考などの抵抗する気持ちが出てきます。感情面では無関心や多幸感が見られ、不安や先ほどのような気分の悪さや息苦しさなどの身体症状は軽くなり、回復します。※精神疾患の場合はそうとも限りません。
承認
この段階では、現実を徐々に認め始めます。感情面では無感動、怒り、抑うつ、苦悶、深い悲しみ、強い不安などが表れて、再度混乱してしまうこともあります。この段階は精神的にに特に辛い時期ですが、現実を受け入れるための重要なプロセスになります。
適応
最終段階では、新しい状況に適応し始めます。不安が減り、新しい価値観や自分のイメージを確立していきます。この段階になることで、病気以前よりも高いレベルの心理的成長を遂げる可能性もあります。
こうやって受け入れるまでには心の葛藤があるのが人間です。受け入れられなくてもそれは弱さでもなんでもないです。ゆっくりと自分の感情に向き合えば大丈夫です。
私はうつ病とはじめて診断されてから3年で少し受け入れられました。はじめはショックでなんで私が?と戸惑うばかりでした。あまり状態が良くなっていなくても診察の時は大丈夫です。とか言ってしまっていました。
今は病気を受け入れたことで素直に助けを求められるようになりました。
まだまだ治療の途中ですが、回復することを望んでいます。
また、病気以前よりも高いレベルの心理的成長を遂げる可能性もあります。とあるように今まで気が付かなかったことに気が付けたり人間として成長したなと思える部分も出てきました。
こうやって人にはそれぞれのタイミングがあります。焦らず生きましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。